マキ旅

仕事をしながら日本中、世界中を旅するブログ。

社会人が仕事を辞めて、海外留学に旅立つまで

コソコソと留学の準備開始

初めての海外留学を決意したものの、まず何から手を付けていいのか全く分かりませんでした。周囲にも海外留学の経験者はいません。

でも「忙しい」とか「お金がない」とか「勇気がない」とか言い訳して心が折れてしまう前に、家族にも友人にも職場の上司にも相談せず、コソコソと留学の準備を始めました。

 

留学の準備期間は3ヵ月

私は留学を決意する前から、「東京オリンピック(当時2020年7月開催予定)は日本で体感したい」と考えていました。そうすると「最低1年間は日本を離れたい」という気持ちと「東京オリンピックは日本で観たい」という条件を満たすには、たった3ヵ月で留学の準備をしなければなりませんでした。

通常は半年とか1年くらいかけて準備をするものらしいのですが、思い立ったが吉日、この3ヵ月間にどうにかして準備を済ませようと動き出しました。

 

留学先は大好きなカナダ

行先はもちろん英語圏ですが、それまでの海外旅行の経験やネットでの口コミ、治安、気候、費用などを他国と比較して「カナダ」に留学することを決めました。

でも正直なところ、自分の性格や過去の思い出で選んだ気がします。

というのも、私が生まれて初めて行った海外旅行が「カナダ」でした。しかも1週間くらいの短期ホームステイもさせてもらい、中学生ながらに「世界ってなんて広いんだろう」と、すごく感動して、そのときに受けた衝撃は本当に今でも忘れられません。それ以来、海外に興味を持つようになったし、私の視野を広げてくれた「カナダ」には縁を感じていたのかもしれません。

 

学生ビザにするワケ

どうせなら学校で勉強もして仕事もしてみたい。そう思ったのですが、34歳の時に留学することを決めたのでワーキングホリデービザが取得できる貴重な年齢(30歳までに申請しなければならない)はすっかり過ぎていました。そうすると長期滞在をしたい私の場合、観光ビザか学生ビザの二択しかなく、働くことは諦めなければなりませんでした。仕方ないですね。

そして「1年間は日本から離れたい」という思いが強かったため、観光ビザ(6ヶ月未満の滞在可能)ではなく学生ビザでの渡航を選びました。

ちなみに学生ビザは、就学している期間中ビザが有効というもの。「長期滞在したいだけ」という私の目的では、本来の学生ビザの目的からは少し外れているような気がしましたが、これもいい経験だと思って学生ビザを取得することに決めました。

 

難しい手続きは全部お任せ

カナダ留学を専門に扱うエージェントをネットで検索し、よさそうなところに直接メッセージを送ったり、説明会に参加したりしました。

実際のところ、仕事の傍ら準備をし、さらに本気で英語の復習も始めたので、あまり悩んでる時間もなく早々に印象が良かったエージェントに決めました。

エージェントが決まってしまえばあとはエージェントの段取りに従って進めていけば滞りなく準備することができます。予算を相談したり、語学学校を決めたり、書類を準備したり。基本的にはメールのやり取りが中心だったので、時差があっても仕事が忙しくても自分のタイミングで連絡ができ、特に不便を感じることはありませんでした。 

 

自分の決断は間違いではない

語学学校も決まり、学生ビザの手続きも無事終了し、航空券の購入、海外保険の加入、ホームステイ先の決定、役所で海外転出届の提出など、諸々の準備を終え、いよいよ日本とお別れです。

留学の準備期間中は、何度も職場の上司と面談をし、家族や友人に報告し、実家に引っ越し、少しの時間でもあれば英語を勉強して、理想や希望、不安やストレスを凝縮させた3ヵ月間でした。

こんな私を周囲の人たちはどう思っていたか分かりません。「結婚もしないで」、「せっかく正社員で働けてるのに」、「お金があるんだね」、「暇なんだね」。そう思われているんじゃないかと一人で悩み、メンタルが崩壊するかと思いました。

もちろん実際は、本当にみんな応援して励ましてくれました。

でもやっぱり、この3ヵ月間が一番しんどかったんじゃないかなと思います。

羽田空港,海外留学,出発

羽田空港。不安と緊張で泣きたい気持ちを堪えて、なんとか笑顔でお別れです。

全て自分で決めた道。「なるようになるさ!」そう自分に言い聞かせて旅立ちました。