やっぱり快適、トロントの日本人女性専用シェアハウス
海外留学中、金銭的なところや環境の慣れなどもあり、予定よりも早くホームステイを終了しシェアハウスに引っ越すことにしました。ホームステイと違い、日本人女性オンリーだからこそ得られた居心地の良さが自分の性に合っていたと思います。
シェアハウスの探し方
まず留学エージェントや学校のカウンセラーさんから部屋探しのウェブサイトをいくつか教えていただき、その中でもカナダ留学生なら誰でも知ってる(?)某ウェブサイトでしばらく探しました。それと並行して、ホームステイのママさんの紹介でも探したりしました。
最初は恐る恐る良さそうなところにメッセージを送っていましたが、一向に返信がありません。「部屋探しあるある」らしいですが、あまりのんびりもしていられないので、気になるところには全てメッセージを送り、ようやく内見などを取り付ける感じでした。
しかしネットの掲示板は危険と紙一重です。実際、ちょっと危ない話も聞いたことがあります。私はたまたま素敵なオーナーさんに巡り合えましたが、ネットの掲示板を使うときは慢心することなく、本当に慎重に行動することが大事ですね。
ここを選んだワケ
一番は間違いなく「家賃」と「立地」です。
私はずっと語学学校に通う予定だったので、駅近で、学校までTTC(トロントの公共交通機関)の乗り換えがなく、家賃がそれ相応のところを探していました。
この当時、トロントのシェアハウスの家賃相場は部屋タイプにもよりますが、CA$500前後~ってところでしょうか。
私が見つけたこの物件は、家から駅までは十数分歩きますが、私的には許容範囲内。学校の最寄り駅までは乗り継ぎがなく、トロント名物「TTC problem(トロントの地下鉄は至る所で工事をしていて遅延が多発しています)」がなければ家から学校まで約30分でした。これ重要。
家賃は、部屋がベースメント(地下)で、駅からほんのちょっと離れてるだけあって、覚悟してた金額よりはだいぶ安く済み、かなり節約生活ができました。
日本人だけの環境って
「せっかく海外留学しているのに日本語環境なんてもったいない」、そんはことは百も承知です。
正直なところ私の場合は、あえて日本語環境を選んだわけではなく、たまたま条件に合ったところが日本人オンリーだった、というだけのことです。もちろん欲を言えば英語環境が良かったですが、家賃と立地を考えると仕方のないことでした。
それに、まだまだ英語は不自由なので「契約は日本語が通じた方がトラブルは避けられそう」とか、日本人女性だけだから「綺麗で快適に過ごせそう」とか、そんな理由をポジティブに考えて選びました。
結局のところ、オーナーさん夫婦(カナダ人と日本人)と連絡を取り合うときは基本的に英語のメールだし、カナダ人のご主人とも割と話す機会があったので、結果オーライです。
あとは日本人同士、学校や職場、ましてや日本では話せないような濃い話をしたり、私の場合は学校の宿題を手伝ってもらったり(笑)。本当に楽しく過ごせました。たまたま住人と相性が良かっただけかもしれませんが、「日本人だけも悪くないな」という印象です。
シェアハウスでの過ごし方
もちろん物件の契約上のルールや住人同士のルールはありますが、基本的に自由です。
お友達を呼んでホームパーティーをしてもいいし、遊びに来た家族や友達(女性限定)を泊めてもいいし、洗濯は週に何回してもいいし、シャワーをしちゃいけない時間もないし、楽器を弾いてもいいし、歌を歌ってもいいし、本当に自由でした。
当たり前ですが、お互いに最低限のマナーやエチケットは守って配慮し合っています。たまに「苛」と思うこともありますが、それはお互い様だし、そのうちお互いの性格や生活パターンを把握してくると気にならなくなります。
現実はと言うと、みんな自然とリビングで過ごすことが多かった気がします。それぞれが各々ご飯を食べたり、スマホをいじったり、Netflixを観たり、絵を描いたりしてて、時間が合えば一緒に他愛もない話をしたり、一緒にNetflixやYouTubeを観たり、一緒にビデオゲームをしたりと、違和感なくごく自然に過ごしていました。
おかげで今まで興味がなかったことも色々と知ることができたし、海外留学という同じ境遇の人たちの考えも聞くことができて面白かったです。
シェアハウス生活の結末
退去する予定の少し前から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的大流行となってしまいました。
トロントはだいぶ早い時期から外出自粛要請が出て、学校はオンライン授業、飲食店なども事実上営業停止状態で、シェアハウスのみんなが「学校に行けない」、「仕事もできない」で引きこもり生活を余儀なくされました。
皮肉にも、外出自粛のおかげでシェアハウスのみんなと過ごす時間は長くなり、お互いよりたくさんの話ができました。
結局、不本意ながら予定より早く日本へ帰国することに決めましたが、雨の日も風の日も雪の日もこのシェアハウスから出掛けていき、悔しいことや落ち込むことがあってもこのシェアハウスに帰ってきて過ごした日々は本当に忘れられない思い出です。