マキ旅

仕事をしながら日本中、世界中を旅するブログ。

不安いっぱいの海外留学初日

不安と緊張の中、カナダ・トロントに到着

長いフライトも終え、ようやく「トロント」に到着です。不安過ぎて「あのまま一生飛行機に乗っていたかった」なんて思いながら、もう引き返せないところまで来てしまいました。

これまでの海外旅行の経験から、旅行であればどう立ち回っていいのかはなんとなく分かります。ただ今回はいつもの旅行とはわけが違い、独りです。不安なことを相談し助け合える家族も友人もいません。

しかもいつもの入国とは違い、学生ビザを発給してもらわなければなりません。英語が分からないから勉強しに来てるのに、いきなり英語でのやり取りなんてできない。そう思いながら手には冷や汗をかいて緊張は最高潮です。自分の手首の脈拍を触診しながら「落ち着け、落ち着け」と念じていました。

 

準備のおかげ?あっさり入国審査終了

入国審査では事前にエージェントから持参するよう言われていた必要書類(パスポート、入学許可書、ビザの証明書、海外保険証など)を提示して、特に何も質問されず難なく通過することができました。何もないが逆に心配だったりするけど。

次は移民局へ誘導され、もう一度準備してきた必要書類を提示し、いよいよ学生ビザの原本を受け取ります。ここでは渡航の目的など、私でも分かる程度の簡単な質問をされただけでした。そして最後に発給された学生ビザに間違いがないか確認して終了です。

あんなに準備してきたのにあっけなく終了です。

私の場合、通学期間より3ヵ月長くビザを出してもらえました。これでようやく「トロント」に入国です。

荷物を受け取り到着ロビーに進むとそこはもう「トロント」です。ようやく海外留学を実感し、今までの苦労が報われた気がしました。

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カナダの就学許可証(Study Permit)

 

これが海外の感覚

私は留学エージェント経由でホームステイを申し込んでいたので、ホームステイ先まではエージェントが送迎してくれる予定でした。

しかし空港の待ち合わせ場所にはエージェントの姿はありませんでした。

「入国はできたし、日本ではないし、気長に待つか」と空港の無料Wi-Fiを使い、到着のメッセージだけして待ちました。さすがに30分も返信がないのは焦りましたけど、ようやくきた返信には、「もうそろそろ着くと思います」とのこと。さらに待つこと20分。「担当者はもう着いています」と。周辺を探してなんとか落ち合うことができました。

もう不安いっぱいなんだから、このときはもう少しうまく対応してほしかったです。

 

ホストファミリーとご対面

「ホームステイはどんな感じだろう」と不安と期待の中、ステイ先に到着したのも束の間、担当者は私の名前だけ家族に紹介し、「じゃ、頑張って!」と去って行ってしまいました。

右も左も分からないのに突然放置され唖然としてしまいましたが、もう郷に入っては郷に従え、あとはただただ流れに身を任せるだけです。

 

ホストファミリーはフィリピンから移住してきた4人家族で、チャキチャキっとしたママさんと、寡黙そうなパパさんが迎え入れてくれました。

日本で復習してきた拙い英語でなんとか意思疎通を図ります。自己紹介をしたり、ハウスルールを説明してもらったり、ダウンタウン(語学学校やエージェントオフィス)への行き方を教えてもらったり。

意外と英語が伝わっている手応えがあって、ちょっと嬉しかったんですよね。

 

激動の長い一日、既に充実感

一日中気を張り詰めていたので、本当に精神的な疲労がすごかったです。言葉も通じない、知り合いも誰もいない、もう気が滅入ってしまう寸前です。

でもなんとなく充実感はありました。慣れない環境の中で過ごす緊張感。物事にうまく対応できない無力感。初めてのことを経験するドキドキ・ワクワク感。知らないことを知ったときの満足感。

日本での生活、しかも社会人になってからは味わうことのない初々しい気持ち。体験する全てのことが新鮮でした。

私が望んでいた「悩んでる暇がないほど必死な生活」の始まりです。